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タンパク質「ミルナイン」とは何か?コロナ重症化との関係

ミルナイン(Myl9)とは?
疑問をもつ男の子

ミルナインが新型コロナに関係あるとニュースで見ました。

この『ミルナイン』とはいったい何のことですか?

この疑問について簡単に解説します。


2022年8月1日、千葉大学病院が新型コロナウイルス感染症の重症化のメカニズムを解明したと発表されました。

千葉大学病院や千葉大大学院などの11の施設がこの研究に参加しており、国際医学雑誌『Proceeding of the National Academy of Sciences』のオンライン版に研究内容が掲載されました。

この研究で明らかになったのは、

新型コロナウイルス感染症にて死亡した患者の肺血管内にできた血栓に多量のミルナインが付着していたこと

です。

これを受けて、新型コロナウイルス感染症の患者123人を対象に入院時の血液を分析、ミルナイン濃度や重症度との相関関係を調べ、影響があることが判明しました。

本記事では、上記に出てきました『ミルナイン』について詳しく解説します。


↓の本に「ミルナイン(Myl9)」に関する内容が載っているようです。

CD69-Myl9システムによるアレルギー性気道炎症制御とその展望に『Myl9』に関する情報があるようです。
目次

ミルナイン(Myl9)とは?

疑問

ミルナインはタンパク質の一種で『Myl 9(ミオシン軽鎖9:Myosin light chain 9)』と表記されます。

病原体やアレルゲンなどが体内にし入すると、活性化した白血球が感染部位へと動き、免疫反応が起こります。
この時、白血球からは『CD69』と言われる分子を細胞表面に多く出しています。

2016年、千葉大学は『CD69』の機能的リガンドとして『Myl9』を同定しました。

同定できたことにより、炎症反応に伴うMyl9の動きを見るとCD69陽性細胞が炎症組織内へ動員される手助けをしていることがわかったのです。

また、このミルナインに関して以下のことが千葉大学によりわかりました。

2016年の研究でわかったこと

ミルナインは病原性の免疫細胞を取り込み、血管外に出す手助けをしている。

ミルナインの働きを抑える物質を研究用マウスに投与したところ、ぜんそくの症状が出なかった。

ぜんそくなどの病気は、『アレルギーの原因となる物質に反応した病原性の免疫細胞が血管外に出る』ことで症状を引き起こします。

詳しくはこちらの文献をご覧ください。

⇒アレルギー用語解説シリーズ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/67/6/67_785/_pdf


今回、新型コロナウイルス感染症においても、似たような現象が確認されました。

千葉大学病院によると、今回の研究では以下のことがわかったとしています。

2022年の研究でわかったこと

症状の重い新型コロナウイルス患者ほど、『肺の血管が傷ついて液体成分が漏れ出ており、その修復のために血栓が出来ていた』。

その血栓に多量のミルナインが付着していることが確認され、130人を調査したところ血中ミルナイン濃度が高い患者ほど、容体が重いことが分かった。

千葉大学病院の研究から期待できること

今後の期待

今回の研究成果はどんなことにつながるのでしょうか。

現時点では『ミルナインと重症度との相関関係が見られた』という段階なのですぐに治療や抑制の薬につながるわけではありません。

しかし、さらなる研究が進み、治療薬が開発されればウィズコロナへの第一歩として前に進めるのではないでしょうか。

治療薬やワクチンはしばしば『ビジネス』と言われることもありますが、我々医療関係者が望むのは『1人でも多くの患者を救いたい』ということ。

千葉大学病院の研究は新型コロナウイルスに対抗する方法の1つになりうると筆者は考えています。

SNSやニュースコメントなどを見ていると賛否両論あるようですが、今後の研究・開発に期待したいところです。

CD69-Myl9システムによるアレルギー性気道炎症制御とその展望に『Myl9』に関する情報があるようです。
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