放射線技師の平均年収はよくみかけますが、実際に現場で働く人のリアルな給料が気になります。
教えてもらえませんか?
この疑問に答えていきます。
医療従事者をはじめ、さまざまな職業について調べる際、お給料は必ず把握しておかなくてはなりません。
放射線技師は、平均年収で掲載されているサイトが多く、他の医療職と比べて高い傾向にあるという印象がありますよね。
本記事では、実際に診療放射線技師として働く筆者の給料を紹介しながら、放射線技師のリアルな給料事情について解説します。
- 放射線技師のリアルな給料を知りたい人
- 放射線技師の給料が高い理由
結論:筆者の実際の月収
筆者の給与明細はこちら(クリックでタブが開きます)
2021年とある月の給料です。ブログを読んでくださったあなただけの秘密です。
- 基本給 :241,200円
- 資格手当:10,000円
- 手当① :10,000円
- 通勤手当:16,830円
- 手当② :11,000円
- 総支給額:289,332円
- 控除合計:64,592円
- 手取り額:224,740円
放射線技師勤務8年目、独身、家賃支払い無し、男性、の月収です。
ぶっちゃけると、同年代の平均給料より低いです。
夜勤や当直がありませんし、昇給も雀の涙です。
転職を考えるか、副業をするか考えていかないといけないなぁと思いつつ現状維持のままの筆者です。
それでは、放射線技師の給料について解説していきます。
診療放射線技師の給料【年収と月収】
一般的な放射線技師の給料についてみていきます。
- 平均年収:546万円(賞与含む)
- 平均月収:37.2万円
- 平均賞与:99.7万円
- 平均年齢:41.9歳
- 平均勤続年数:12.8年
令和3年度に厚生労働省が統計調査を行ったデータを参考にしています。
放射線技師の平均年収
令和3年度における厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、診療放射線技師の平均年収は約547万円となっています。
ここ数年は平均年収はおよそ520万円程度を推移していましたが、令和2年度、令和3年度の平均年収は上昇しています。
私の年収は・・・500万円以下です。
ここ2年、なぜ高くなっているのか考えられる理由は1つです。
診療所やクリニックではコロナ手当はほとんどないと思われますが、感染者受け入れを行っている医療機関には国から補助金が出ます。
国の方針としては「コロナ感染者に対応している従業員への手当に使ってください」として補助金が給付されています。
放射線技師は、コロナ患者のCT検査や胸部X線検査を行わなくてはならない場合があります。
防護服を着て、バッチリ感染対策をして業務に従事しなければならないのは体力的にも精神的にもハードワークなのです。
とはいえ、日本人の平均年収は約433万円となっており、これに比べると比較的高い給与をもらっていることとなります。
放射線技師の平均月収
年収から賞与を引き、12カ月で割ると平均月収が算出されます。
放射線技師全体の平均月収は37.2万円と比較的高い水準にあります。
放射線技師の特徴として「当直やオンコール制度のある医療機関が多い」ということがあります。
救急医療のある病院などは、緊急CTやMRIを行うなど夜間や緊急時の対応もしなければなりません。
夜勤手当や当直手当などがある医療機関の放射線技師は、平均月収にプラスされ高くなる傾向にあります。
筆者の平均月収は30万円ほどです。
夜勤や当直はありません。
放射線技師が少ない医療機関や、療養型の病院は夜勤や当直がありません。
就職の際は、当直の有無についても目を向けることをオススメします。
放射線技師のリアルな年収
筆者の月収について冒頭で公開してしまいましたが、月収×12か月にボーナス4か月分を加えた分が年収となります。
筆者の給与明細
- 基本給 :241,200円
- 資格手当:10,000円
- 手当① :10,000円
- 通勤手当:16,830円
- 手当② :11,000円
- 総支給額:289,332円
- 控除合計:64,592円
- 手取り額:224,740円
【月給×12か月】289,332×12=3,471,984
【賞与4か月分】241,200×4=964,800
【年収】3,471,984+964,800=4,436,784円/年
年収換算で440万円程度が今の私の給料となっています。
正直なところ、500万以上は貰いたいところですが地方の病院だとこれが妥当な金額と思われます。
放射線技師の給与モデル【3選】
最後に、ネット上に転がっている放射線技師の給与モデルの情報を整理し、紹介します。
参考程度にご活用ください。
大学病院3年目の技師
- 基本給 :218,000円
- 役職手当:10,000円
- 通勤手当:4,200円
- 住宅手当:14,500円
- 時間外 :14,632円
- 特殊手当:9,600円
- 総支給額:270,932円
- 控除合計:57,024円
- 手取り額:213,908円
【年収:約400万、ボーナス/年:基本給×倍】
健診センター5年目の技師
- 基本給 :244,000円
- 皆勤手当:5,000円
- 住宅手当:10,000円
- 時間外 :0円
- 総支給額:259,000円
- 控除合計:37,924円
- 手取り額:221,076円
【年収:410万、ボーナス/年:基本給×4倍】
民間病院8年目の技師
- 基本給 :219,500円
- 当直手当:36,000円
- 家族手当:22,000円
- 残業手当:19,687円
- 精勤手当:6,000円
- その他手当:75,300円
- 総支給額:378,487円
- 控除合計:50,032円
- 手取り額:328,455円
【年収:468万、ボーナス/年:基本給×約3.4倍】
放射線技師の給料は、福利厚生や当直、夜勤の有無で大きく変わります。
特に、若いうちは体力もありますからそういった医療機関で働くことをオススメします。
大学病院をはじめ急性期の病院は本当に仕事が忙しいです。
一方で地方の病院は、給料に関しては大病院などに劣るものの「時間」を確保しやすい場合があります。
時間が確保できれば放射線技師を続けながら「副業」にも取り組むことが可能です。
私自身、こうして空き時間などを使いブログを続けられています。
私の場合副収入には程遠いですが、時間を有効活用して自分自身の給料アップにつなげることもまた一つの方法です。
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