最新の新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の定義が知りたいです。
どのぐらいの期間待機したらいいのでしょうか?
この疑問に答えていきます。
新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから2年半が経過しましたが未だ収まる気配はありません。(2022年8月)
陽性と診断されてしまった場合、陽性者と接触してしまった場合は『濃厚接触者』として一定期間隔離されてしまいます。
陽性判定が出なくとも、濃厚接触者に該当すればコロナ感染の疑いが強いとして隔離を強いられます。
生活や仕事へ支障をきたさないためには、以下のことが重要です。
- 濃厚接触者にならないような行動をとる
- 濃厚接触者になった場合を想定して計画・行動する
- 正しい隔離期間を把握しておく
ウイルスは目に見えないので、すべてに対して防御することは現実的ではありません。
厚労省の見解をまとめつつ、濃厚接触者となった場合どのように過ごしたらよいかを解説します。
- 濃厚接触者の定義
- 濃厚接触者の隔離期間
- 濃厚接触者となった場合にすべきこと
濃厚接触者の定義
まずはじめに、新型コロナウイルス感染症における『濃厚接触者とは何か』についておさらいしておきます。
新型コロナウイルス陽性が確認された人と近距離または長時間で接触し、相対的に感染の可能性が高いと予測される人のこと
厚労省ホームページによると、具体的には以下のような判断基準を設けています。
- 距離の近さ(1m程度)
- 時間の長さ(15分以上)
『手が届く距離(1m程度)で15分以上の接触があった場合』
『感染者に感染予防策をせずに触れた場合』
感染者との接触がある場合は、以下の期間に接触等あれば濃厚接触者にあたります。
- 感染者の症状が出た日の2日前~隔離解除基準までの間
- 発症後10日経過後かつ症状寛解後72時間経過するまでの間
新型コロナウイルスは、発症する2日前から感染する可能性があるとされているため、このような判断基準となっています。
濃厚接触者が疑われる場合、保健所が聞き取りや関係性などの調査を行う場合があります。
筆者も、コロナ陽性になったときに保健所から『濃厚接触者になる可能性のある人はいないか』などの確認の電話が来ました。
厚労省が判断基準を出しているとはいえ、明確に『〇〇さんと15分近距離で話した』などとは覚えていない場合がほとんどでです。
他にも『3密』の状況などにより濃厚接触者と判断される可能性があるので注意が必要で、陽性者が『マスクをしていたかどうか』も重要な判断基準になります。
濃厚接触者に該当すると判断された場合には保健所の指示に従わなければなりません。
2022年8月時点では、追跡・調査してもキリがないので濃厚接触者の特定を行わない自治体も出てきています。
濃厚接触者の隔離期間はどれぐらい?
厚生労働省は濃厚接触者となった場合の自宅待機期間をこれまでは『7日間』としていました。
しかし、2022年7月22日より『5日間』でよいと自宅待機期間が修正されています。
社会活動や経済活動に制限をかけないため、修正されました。
感染症法による協力要請ではあるものの、自宅療養中に外出を行うなど行なった場合には保健所より入院の勧告が行われることがあります。
これに従わない場合や、入院措置から逃げ出すなどした場合は以下の罰則が与えられる場合があります。
- 50万円以下の過料
新型コロナウイルスに関する罰則は、新型インフルエンザ等対策特別措置法(通称特措法)と感染症法にて定められています。
いつから待機期間開始か
濃厚接触者の自宅待機及び健康観察開始日は、最終曝露日(感染者と最後に接触した日)となります。
5日間の待機期間ののち、6日目に解除です。
同居家族などが陽性者となった場合については以下の通り開始日を設定します。
- 陽性者の発症日
- 無症状者は検体採取日
- 住居内で感染対策を講じた日
陽性者の発症日を基準とした場合は、新たに同居家族内に陽性者がでた場合にはその方の発症日が最終曝露日となりますのでご注意ください。
待機期間は短縮できないのか
結論から言うと、可能です。
2022年7月22日の厚生労働省による濃厚接触者の待機期間見直しにより、一定の条件を満たせば短縮することが可能となっています。
解除の判断を保健所に確認することなどはしなくてもよいが、抗原定性検査キット利用時の注意点が3つあります。
- 検査キット代は自費
- 薬事承認されたものを使用
- 鼻咽頭または鼻腔より採取した検体を用いる
薬事承認された抗原定性検査キットは薬局や医療機関においてあります。
Amazonなどの通販サイトで購入したものは『研究用』の抗原検査キットで待機期間短縮に用いることはできませんのでご注意ください。
ただ、隔離解除以外の目的及び診断以外の目的であれば通販サイトで購入したものでもOKです。
濃厚接触者となった場合にすべきこと
濃厚接触者になってしまった時にすべきことを以下に示します。
- 待機期間を守る
- 健康観察を行う
- 症状がでた場合は医療機関を受診
特に大事なのは『健康観察』です。
以下の症状に注意してください。
- 喉の違和感
- 倦怠感
- 頭痛
- 発熱
- 気分不良
- 食欲不振
- 吐き気
- 下痢
濃厚接触者で発熱が出ればほぼ確実に陽性と考えられますが、ちょっとだけ体がだるかったり、少しだけのどがモヤモヤしたりなど、僅かな症状も見逃さないようにしましょう。
また、濃厚接触者として待機している期間は人との接触を避け、規則正しい生活を心がけましょう。
まとめと筆者からひとこと
濃厚接触者は自分自身が意図せず該当してしまうことが多々あります。
同居家族だけでなく、職場や狭い空間でに過ごし方に注意しておかなければなりません。
「コロナはただの風邪」と言う方もいらっしゃいますが、医療機関で毎日コロナ患者の対応をしている身としては風邪よりも圧倒的に感染力が高く、特に高齢者のQOLを相対的に激しく低下させる傾向にあると感じています。
「自分だけなら別にいい」
そう思わずに、自分以外の人たちのことを大切に思って行動してください。
まだまだ新型コロナウイルスは収まる気配がありません。
健康管理に十分気をつけて過ごしてくださいね。
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