【2022年版】放射線技師（レントゲン技師）の年収が高い理由とは？【筆者の年収も公開･･】

この疑問について解説していきます。

診療放射線技師（以下放射線技師）の年収ってどれぐらいか知っていますか？

医療系職業の中でも、放射線技師は年収ランキングが上位なのです。

医師、薬剤師と続いてそのあとに放射線技師が位置しています。

本記事では、そんな放射線技師の年収について詳しく解説します。

• 現在の放射線技師の年収はどれぐらいか
• 放射線技師の平均年収が高い理由とは何か

診療放射線技師がそもそもどういう職業なのかについては下記の記事を参考にしてください。

診療放射線技師の月収・年収

まずは、2022年現在の放射線技師の年収がどれぐらいなのか見ていきます。

厚生労働省の”賃金構造基本統計調査”をもとにしたデータです。

一方で、求人サイトに出ている求人情報を集計しているサイトを見てみると、

• 平均年収：約357万円
• 平均月収：約30万円

と記載されています。

ずいぶんと差がありますね。

少し計算すればわかりますが、厚生労働省のデータには”賞与”が含まれていますが、求人情報まとめサイトにはそれが記載されていません。

このように、見るサイトによって放射線技師の年収・月収の数値は違います。

しかし、いずれの場合も間違いということではなく、どちらも参考にしてよいです。

２０２１年に国税庁より発表された”令和2年分 民間給与実態調査統計”によると、現在の日本人の平均年収は約430万円ということでした。

放射線技師の給料は日本全体でみたとき平均よりも上に位置しています。

筆者のお給料

現役の放射線技師の給料はどれぐらいなのか、お恥ずかしいですが私の給与明細を公開します。

大学病院や何百床もある病院、医療機関に比べると低い水準だと思います。

• 当直がない
• 残業が少ない

当直のある医療機関は、月に２～３回の当直手当がでますのでその分お給料もアップします。

私のような地方の病院だと当直もなく残業も少ないです。あるとすれば・・

• 業務外の時間がある

ことでしょうか。

休日や勤務後はこうしてブログを書いたり、動画の編集をしたりと趣味の時間にも充てることができます。

もちろん、放射線技師として学会に参加したり勉強をする時間もとることもできています。

ボーナスは・・

ボーナスが比較的多いおかげで心の余裕が保たれています。。

しかし、中にはボーナスを５倍～７倍と貰っている知り合いの放射線技師もいますのでそれを見てしまうとなんだかなぁと感じてしまいます。

職場や仕事量を加味すれば給料は高いほうなのではとは感じています。

医療従事者年収ランキング

	企業規模計 （10人以上）	1000人以上	100～999人	10～99人
薬剤師	561.7	535.6	548.5	618.0
医師	1169.2	968.9	1462.6	1748.1
歯科医師	570.1	344.2	299.1	847.8
看護師	482.9	512.4	468.2	440.4
准看護師	403.0	441.2	403.3	391.9
放射線・X線技師	502.0	518.2	482.5	525.7
臨床検査技師	461.2	496.6	433.6	438.5
理学療法士、 作業療法士	409.6	419.4	401.3	428.7
歯科衛生士	370.5	433.6	391.9	358.4
歯科技工士	384.8	561.3	362.2	372.0
栄養士	356.5	365.0	355.9	349.6
コメディカルの 平均年収	421.3	468.5	412.4	413.1

医師、歯科医師を除くと、薬剤師の次に放射線技師は位置していますね。

リハビリや栄養士と比較しても高い傾向がみられます。

なぜ放射線技師の年収は高いのか？

放射線技師の年収が他の医療職より高いことはわかったと思います。

ではなぜ、年収が高くなるのでしょうか。

答えは簡単です。

• 職業に男性が多いから

です。

男性が多いということは、女性と違い休職や離職が少ないということです。

女性の働く人の多くはどうしても産休をとらざるを得ません。

そのため、女性が多い職業は

• 産休などで休職が多くなる

傾向にあります。

ワークライフバランスを優先した場合も、正社員からパートタイマーに働き方を変えたりしますので平均年収で見ると低くなります。

性別による働き方の特徴はどうしても出てしまうので仕方のないことですが、以上のことから男性の多い放射線技師では平均年収が高くなっていると考えられます。

話はそれますが、職業の男女比率と平均年収で考えると、”看護師”はほとんどが女性であるにも関わらず年収も500万円前後と高水準です。

これから放射線技師を目指す人へ

今、放射線技師を目指している人、これから放射線技師を目指そうと思っている人。

初任給をみると誰しも最初は少ないです。

医療従事者は好待遇と思われがちですが、多くは年功序列であり、給料は一般的なサラリーマンとさほど変わりません。

では、お給料・年収以外にどこに価値を見出せばよいのでしょうか。

８年間放射線技師の世界を見てきた私が答えます。

就職する病院・医療機関によっては、”認定技師”などの資格を追加で取得することで手当がつくこともあります。

私の勤めている職場は、看護師をはじめ放射線技師や臨床検査技師などコメディカルの職種も認定資格１つにつき１万円の手当がつきます。

年収に換算すると１２万円です。

大量の認定資格があるときは上司や経営者と相談となりますが、スキルを磨けば年収もあがる良い例です。

これから放射線技師を目指す人には、平均年収だけでなく、就職先の待遇や福利厚生などにも目を向けてみてくださいね。

平均年収が高いから放射線技師を目指す！という人も目指すきっかけはそれでよいと思います。

あとは自分の頑張りしだいです。

まとめ

診療放射線技師の平均年収が高い理由がわかりましたね。

医療系の職業に限らず、男性の平均年収は女性の平均年収よりもどうしても高くなってしまいます。

職業ごとに男女比があり、その傾向が医療系職業で顕著にみられたのが放射線技師ということですね。

現在勉強中の方は、しっかり頑張っていい就職先を見つけてくださいね。

放射線技師を目指す人の参考になれば幸いです。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。