放射線技師に興味がありますが、友達に相談すると「やめとけ」と言われてしまいました。
放射線技師は目指さないほうがいいのかどうか教えて下さい。
この疑問に答えていきます。
結論
「放射線技師はやめとけ」は間違った考え方です。
放射線技師は立派なら医療職で、目指しても何ら恥ずかしいことはない職業の1つです。
そもそも、職業の選択は自由であり「放射線技師になりたい」と思ったら目指せば良いのです。
放射線技師・レントゲン技師と呼ばれている職業は正式には診療放射線技師という名称です。
放射線技師について調べていると、必ず「やめとけ」という人たちが検索結果などにも出てきます。
そういった記事への反論となってしまいますが、
- 放射線技師という職業のすばらしさ
- 目指しても恥ずかしくない職業
これらのついて解説します。
- 放射線技師を目指したい人
- 放射線技師に興味がある人
- 放射線技師がどんな職業か気になる人
放射線技師がなぜ「やめとけ」と言われているのか、また私がそう思わない理由についても詳しく説明しますね。
診療放射線技師が気になる方は↓↓の漫画を読んでみることをオススメします。
診療放射線技師とは
まずは放射線技師がどんな職業なのか簡単におさらいしておきます。
診療放射線技師
医療機関にて、医師の指示のもとに放射線を用いて検査や治療を行う職業にこと。
業務に必要な放射線機器の管理も行う、国家資格を有する医療技術職を指す。
診療放射線技師法により、医師・歯科医師の指示のもとであれば、人体に放射線を使うことが許されている職業。
放射線技師の仕事の目的は、診療の補助となる良質な画像を提供することにあります。
リハビリ職など、患者さんに直接介入するわけではなく、医師が行う診療を通して患者さんの力となっているのが放射線技師の特徴です。
診療放射線技師の良さ
【放射線技師 やめとけ】に反論するためには、放射線技師の良さが必要ですね。
放射線技師という職業にはたくさんの良さがあります。
- 診療に必須な画像診断に携われる
- パソコンに強くなる
- 比較的給料が良い
- 医療機器に詳しくなれる
①画像診断に携われる
患者さんの診察や診療を行う中で、欠かせないのが「画像診断」です。
画像診断は現在の医療において必要不可欠な分野であることは間違いありません。
画像診断
- CT検査
- MRI検査
- 超音波検査
- PET検査
- 核医学検査
患者さんの体を「画像化」することで、体の内部構造や状態、病変の有無などがわかります。
画像診断は技術的な分野です。
医師はさまざまな情報を用いて患者の診療を行いますが、各部門の技術的なことに対しては手が回りません。
そこで、技術職(放射線技師や臨床検査技師、臨床工学技士など)が片腕となり診療のサポートをしているのです。
画像診断は、医療機器の発達とともに現在でも進歩しています。
画像診断のほとんどに放射線技師が携わっており、放射線技師の良さの一つと言えるでしょう。
②パソコン関係に強くなる
放射線技師の仕事現場を見ると、見渡す限りパソコンの画面だらけです。
CT検査・MRI検査をはじめ、画像診断はすべてコンピューターで制御されています。
パソコンの操作を避けて通ることはできませんので、否が応でもパソコン関係には強くなります。
放射線技師になるための養成校でも、実験や実習などさまざまな場面でパソコンを操作することはあります。
今の世の中、パソコンが使えるか使えないかというだけで生活の質にも影響が出ると言っても過言ではありません。
パソコンに強くなるということはメリット大です。
パソコンに強いと、ブログやサイト運営も敷居が低くなります。
放射線技師をしながら、ブログを運営されてる方も多くいらっしゃいます。
放射線技師×ブロガーとしてオススメの方を紹介しておきます。
放射線技師のチャコラさんが運営するブログです。
医療系(看護師・臨床検査技師・診療放射線技師)の情報や、メダカ副業について記事を書かれています。
そのほか、ブログ運営についても書かれていますので是非のぞいてみてください。
③比較的給料が良い
放射線技師の給料は比較的良いと言われています。
- 平均年齢:41.4歳
- 給料:37万2900円/月
- 賞与:101万2300円/年
- 平均年収:548万7100円
あくまでも平均的に見て高いというだけで、実際は勤務先の給与規定や福利厚生によって違います。
また、放射線技師は救急医療においても活躍しています。
救急医療がある医療機関は、宿直や夜勤があるためその分基本給に加えて夜勤手当などが発生します。
そういったことから、他の医療技術職よりも高い傾向にあると言えるでしょう。
④医療機器に詳しくなれる
放射線技師は、CTやMRIをはじめ様々な高度医療機器を扱います。
ただマニュアル通りに操作するのではなく、医療機器の仕組みや原理などを理解することでより効率的に、より高精度に画像診断を行うことができます。
放射線技師の中には、高度医療機器を扱う中で、さらに知識を深めたいと医療機器メーカーに転職する人もいるようです。
私の同級生にも、病院からCanonやシーメンス、Varianなどに転職した人がいます。
放射線技師は「やめとけ」なのか
放射線技師という職業にもたくさんの良さがあります。
放射線技師をやめとけという人の中には、
- 変人が多い
- 病院での地位が低い
- 就職先が少ない
- やりがいが少ない
- 独立ができない
などと的を得ていない偏見を持った人が多いです。
私の個人的な意見ですが、どんな職業も職業として成り立っているからには「やめとけ」などと批判はするべきではないと考えます。
その職業に「なりたくない」と思っている人が無理やりなろうとすることに対しては「やめとけ」と言えるでしょうけど。
何事も自分次第でいい方向にも悪い方向にも物事は進んでいきます。
給料や待遇に関しては、勤め先によってかなり差があるのは事実です。
「やめとけ」と批判せずに、
- 放射線技師にはこんないいところがある
- 福利厚生の良いところに入職するために努力しよう
とポジティブに考えて行動していくことが大事です。
以上のことから、放射線技師に対して「やめとけ」というのは根本的に間違っていると言えます。
放射線技師を目指す方へ
診療放射線技師を目指している方、あきらめずに努力を続けてください。
楽な職業、楽な職場というのはどの職業にもありません。
とくに放射線技師の業務は患者さんの診療に関わってきますので、とても重要な職業です。
CT検査やMRI検査一つで、がんの早期発見につながることもあります。
業務を通して得られる知識も豊富なため、万が一放射線技師以外の道に進もうと思ったときも必ず経験はいきてくるでしょう。
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